屋上に6人が全員集合した。
しばらく沈黙のまま食べていた。
我慢仕切れなくなったようで、最初に口を開いたのは蓮だった。
「何があったんだよ……」
「………。」
私に聞いた。
けど、話せない……
「私が話すよ。自分の事だし……」
怜が、箸を止めて言った。
怜は今朝あった事を全て話した。
涙ぐみながら……
「徹……ここの高校だったんだ………」
「私も、ビックリしちゃったよ……。アハッ」
智樹は知ってる。
中学の時、友達だったから。
怜の声は、明らかに元気がない。
「何もしなかった……」
私は徹ってヤツがしてた事を話そうとした。
だって怜は庇うように話してたから……
「でも、助けようとしてたんだろ?」
蓮は、私に言った。

