ゆっくりと起き上がるヤツらの顔を、一人ずつ見ていくけど……
怜の顔は無かった……
つかさは、心配そうに倒れている人の山を見続けている。
そして………
人の山は少なくなって、怜の姿が目に映った。
つかさと二人で、怜の側に駆け寄る。
「ん、んぅ……」
頭を押さえながら、うずくまる怜。
「怜っ、頭打ったのか!?」
ヤバイぞ…
頭、打ったりなんかしたら……
「痛いぃ~、、」
「吐き気は?する?」
つかさが怜の肩に手を置いて、顔を覗き込みながら言う。
「だ、大丈夫…。」
「ホントに?」
「うん……。」
良かった。
でも、皆の下敷きになってたんだから。
そうとう、痛いよな…
フワッ…………
「え、キャッ!」

