「怜っ!!!」
俺は、無我夢中で走り出した。
競技の最中だってのは、関係なし…
怜の元へ走った。
酷い有り様だ。
人、人、人………
ゴチャゴチャとしてて、怜なんかどこに居るかわからない状態。
―今の状況
A組がC組の大将・怜を狙って、攻め込んだ。
それが原因で……
A組とC組、全部の騎馬がバランスを崩して、雪崩れのように倒れ込んだんだ。
「大丈夫かっ!?」
「起きれるヤツから、ゆっくり起きろ。」
先生たちの声が飛び交う。
「怜っ!!」
後ろから、つかさの声が聞こえた。
そして、倒れてるヤツらに駆け寄った。

