「ここで寝ててね?涼しくしておくから。」
保健室に連れていかれた私は、ベッドで寝ているように言われた。
「気分はどう?吐き気はある?」
「大丈夫です。」
「ん~、熱中症かしら。」
保健の先生は、凄く優しそうな顔をしてた。
私の事を、本気で心配してくれて…
少し罪悪感。
でも、あの場所にいたら、本当に辛くなってたかもしれない。
「先生。少し休めば、良くなると思います。」
「そう…。お大事にね?何かあったら、そこにいるから呼んで。」
「はい、ありがとうございます。」
どのくらい、時間が経ったか分からない。
ベッドで寝てようと思ったんだけど、全く眠れず…
天井を眺めてるだけだった。
「片桐。」
「あ、……」
いきなり呼ばれて驚いたせいか、飛び起きちゃった。
だって、
呼んでくれたのは……
来てくれたのは……
目の前にいるのは……
……、智樹くんだから。
「大丈夫か?」
「な、何でっ!?」
「そんなに驚く事ないだろ?」
だって、だって…
「来てくれるなんて、思ってもみなかったから…////」
お見舞いに来てくれたことが、凄く嬉しくて。
ドキドキしてるんだ。
「そりゃ、保健室にいるって聞いたら心配するだろ。」
「あ、ありがと…////」

