容姿端麗6人組



「ここで寝ててね?涼しくしておくから。」


保健室に連れていかれた私は、ベッドで寝ているように言われた。


「気分はどう?吐き気はある?」

「大丈夫です。」

「ん~、熱中症かしら。」


保健の先生は、凄く優しそうな顔をしてた。

私の事を、本気で心配してくれて…


少し罪悪感。

でも、あの場所にいたら、本当に辛くなってたかもしれない。


「先生。少し休めば、良くなると思います。」

「そう…。お大事にね?何かあったら、そこにいるから呼んで。」

「はい、ありがとうございます。」


どのくらい、時間が経ったか分からない。

ベッドで寝てようと思ったんだけど、全く眠れず…

天井を眺めてるだけだった。







「片桐。」

「あ、……」


いきなり呼ばれて驚いたせいか、飛び起きちゃった。


だって、

呼んでくれたのは……

来てくれたのは……

目の前にいるのは……






……、智樹くんだから。



「大丈夫か?」

「な、何でっ!?」

「そんなに驚く事ないだろ?」


だって、だって…


「来てくれるなんて、思ってもみなかったから…////」


お見舞いに来てくれたことが、凄く嬉しくて。


ドキドキしてるんだ。


「そりゃ、保健室にいるって聞いたら心配するだろ。」

「あ、ありがと…////」