―パーンッ―
「「「キャー!!」」」
「「「智樹く~ん、頑張れぇ~」」」
うわぁ~、
凄い歓声…
さすが、智樹くん。
やっぱり人気なんだ…
て、何でショック受けてんの?
てか、ショックなんて受けてない。
ただ、凄いな。
っていう、尊敬の気持ちだもん。
「あっ、」
智樹くん、紙を取った。
何て書いてあるんだろ。
智樹くんは、紙を見て止まったまま。
他の子達も、一瞬止まる。
そして、しばらく動かない。
皆、戸惑っちゃってる。
書いてある内容が、難しいのかな。
そう思っていたら、智樹くんが走り出した。
「「キャー!!」」
突然、悲鳴とも歓声ともとれる声が響く。
その理由は、私の目に映っている。
何故、こんな声が響いているのか、理由を今から説明しましょう。
智樹くんが走った先は、怜ちゃんの所。
その後、
怜ちゃんの手をとって、走り出した。
ああ。
智樹くんは、怜ちゃんの事を特別に思ってるんだな。
ってすぐに分かった。
胸が締め付けられるような気持ち。

