借り物競争は、三走者までいる。
私は三走者目。
二走者目には、智樹くんがいるんだよね。
「片桐、頑張ろうな。」
「うんっ//////」
智樹くんが、頑張ろうだって…
ドキドキドキドキ…
え…
何でこんなに、ドキドキしてるんだろ…
前にもあった。
智樹くんと初めてあった日。
怜ちゃんとぶつかった時かな?
その時、転んだ私に手を差しのべてくれた。
ドキドキして、一瞬金縛りにあったみたいだった。
ドキドキドキドキ…
智樹くんにも聞こえちゃいそうだよ。
静まれ、私の心臓。
「どうした?顔、赤いけど…」
「な、何でもないよ!多分ほら、暑いから…。」
顔、赤かったんだ。
智樹くんにバレたかな…
大丈夫だよね。
暑いからって、十分な理由だもん!
「そっか、なら良いんだけど…」
ふぅ~、良かった。
バレなくって、、
―パーンッ―
一走者目がスタート。
地面においてある紙をそれぞれ取って、ここからが借り物競争の始まり。
どんどんゴールしていって、次は二走者目。
つまり、智樹くんの番。
頑張れって、心の中で応援。

