容姿端麗6人組



それから二人は、私の方を向いて言ってきた。


「あれ、言ってなかったっけ?」

「俺ら付き合ってんの♪」


嘘~!!

美男美女じゃーん。


理想のカップルっ!


「優ちゃん、ボーッとしちゃって大丈夫?」

「え?あ、大丈夫。」

「そっか。でも大丈夫じゃなさそうだよ?」

「嘘っ、何で!?」

「だって、次の種目…。借り物競争だよ?」

「ああぁー!!」


忘れてた。

怜ちゃんに言われなかったら、絶対気づかなかったよ…


て、そんな事より早くいかなきゃ!


「い、行ってきます!」


急いで集合場所に向かう。

間に合うかな?

恥だけはかきたくないよー






ハァハァハァハァ…


『プログラムNo.4、借り物競争です。』


アナウンスが流れた。


私はというと…、

なんとか間に合った。


セーフ…。


選手の皆がスタート位置まで移動し終えると、一走者目が並ぶ。