容姿端麗6人組



「で、見てくれた?」

「な、何を?」

「100M走だよ~!せっかく1位だったのに…」


あ、その事か。

1位だったんだもんね。

お祝い事だよ。


「見てたよ。おめでとう♪」

「んふぅ~、ありがとー♪ヘヘッ」


嬉しそうに、照れてるみたいっ

カーワイー♪


「怜が1位なんて、ビックリしたでしょ?」


後ろから聞こえる。

つかささんの声だった。


笑顔で言ってきたけど、ビックリしたとは流石に言えないよね…


「そんな事、ないよ…?」

「本当は意外~って思ってたくせに。」

「う……」


図星だ。

やっぱり、この人は鋭い…


「ほら、図星だって顔してる~♪」

「つ、つかささんっ!」


そんな事言ったら、怜ちゃんが…


「うぅー、優ちゃんヒドイィ~!!!」


ほらね?

怜ちゃん、ショック受けちゃったじゃん。


私から離れて、うずくまっちゃった。

なんか人差し指で、地面を撫でてる。

そうとう落ち込んだ??


「ごめん、ごめんっ!ちょっと思っちゃったけど…。人を見た目で判断しちゃダメだよね?そうだ、うん。」


怜ちゃんを元気にしてあげなきゃ。

その一心で、必死に言った。