容姿端麗6人組



その後、ある作業が始まった。


それは体育祭の資料まとめ。

男子実行委員はクラス男子分の資料を、女子実行委員はクラス女子分の資料をホチキスどめする作業。


皆それぞれ、机の隅に資料を置いて作業を始めた。

面倒くさがりながらも、皆しっかりと仕事している。


だけど、私だけ状況が違う。


うちのクラスの男子がいないから。

蓮がいないから…

私の量はハンパない。


私の作業量は他の実行委員の作業量の倍。


「つかさ、大丈夫かよ……」


前から聞こえる。
智樹の声が……

でも姿は見えない。


なぜなら
山積みになっている資料が目の前にあり、前は全くと言っていいほど見えないから。


「無理、、足蹴りだけじゃ済まさない。」

「恐ろしいぃ~」


私の発言に、震えた声で言った智樹。


本当に最低…
こんなの押しつけて、、


逃れられない運命を受け入れて、仕方なくホチキスでとめていった。