容姿端麗6人組



「帰るよ…。」


つかさがフラフラと歩きながら、言った。

叩かれて頭を抱えてた俺は、何の心配もされずに教室に残された。



「だ、大丈夫…?」


え?片桐。

何で…、心配してくれるのか?


「さんきゅっ、大丈夫!ちょい痛いけど……」

「あの人、ヒドいね。香山くん…、心配してたのに…」

「え、そうか?」

「ヒドいって思わなかったの??」

「叩かれた事には、別に…。置いてかれたのは、ショックだったけど……」


何かいつもそんな感じだから、特に気にならなかったな。

そっか。
他から見たら、そう見えるのか。

ふぅ…、
早く行かねえと置いとかれるな…。


「片桐、行こうぜ~!アイツら校門出ちまうよ。」

「え?下駄箱とかで待っててくれないの!?」

「残念ながら。そういうヤツらだから…」

「何か、ヒドい…。お友達なのに、、」

「もう慣れたっ♪」


片桐と話しながら、階段を下りる。


下駄箱には……

やっぱり居なかった。