「なーに、してんだか。」
舞が馬鹿にしたように、腕を組んで壁にもたれ掛かって言う。
「考え事してたんだよ、バ~カ。」
「はあ?馬鹿に馬鹿って言われたくないんだけど~」
「うるせーよ!!」
「んんんんぅ~」
舞と言い合ってると、後ろから誰かがツンツンッとつついてきた。
「あの…、私のこと。」
「あ、忘れてた。お前らさ、片桐も一緒にいい?帰り。」
そしたら、皆がグーと親指を前に突き出す。
決まりだな♪
「良かったじゃん。イイってよ?」
「ありがと。」
片桐は嬉しそうに、ほほ笑んだ。
顔を俯かして、女の子らしく。
イスに座ってたヤツらが立ち上がって、鞄を手にした。
でも一人だけ立たないヤツが……
「つかさ…?」
「ああ、智樹…。」
「まじで大丈夫かよ…、顔色悪いけど。」
「超ダルい…、死ぬ………」
「つかさは、そう簡単に死なねえから心配すんな。」
パコーンッ
「いったぁー!!」
つかさの机の前にしゃがんで、話してたんだけど……
「つかさは、そう簡単に死なねえから心配すんな。」
って言葉につかさが反応して、思いっきり叩かれた。

