「お、おい!待て、走るな!!」


うるさい、うるさい、うるさーい!!

智が私の後ろから、走ってくる音が聞こえる。


あー、もう。

追って来るなぁー!!


「怜!!待てって!!お前、速すぎんだよ……」


ふんっだ。
私は中学の時、陸上部なんだから。

大会にだって出て、県大会優勝したんだからね??

智に負けてたまるか!!


思いっきり、走るスピードあげる。

すると前から人影が……


ヤバいっ!

止まんないよーー!!!!


ドンッ!!!!


「きゃっ!」

「やっ!」


いったぁー、、

ぶつかっちゃったよ。


てか、今…女の子の声??


「お前、何してんだよ。馬鹿だなぁ…」

「うるさいなぁ。元はと言えば、智が原因でしょ?」

「はいはい。えっと、、大丈夫?」


智が手を差し延べた。

私とぶつかった子に…


「あの…。大、丈夫…?」


智が言っても反応なし。

え?
もしかして……

気絶…?

それとも、、

死んじゃった???


嘘、嘘、嘘ぉー!!!!