「痴話げんかで面倒くさいHRを、長引かせるな。」
俊が冷静に言う。
呆れた顔をしているのは、見なくても想像がついた。
「じゃあ、アタシに実行委員やれっての?」
「いいじゃん、やれば。」
「俊。人事だと思って!!」
「人事だよ?だって、俺関係ないし~」
つかさがやる事で、俺に被害はない。
と言った様子。
本当、人事。
まあ、実際人事だからな。
つかさと俊の言い合い合戦だな。
でも、長くは続かなかった。
それもそのはず、俊が先手を打った。
「亮ちゃん?つかさは頭良いし、体育の成績女子一位だし、リーダー性あるし…。何より蓮を操れるよ?」
俊がつかさをオススメ中。
それほど早く終わりにしたいのだろう。
てか、操れるよって…
「俺は操られねーし!操り人形じゃねぇ~」
「んな事は、知ってるわっ!!」
すかさずツッコミを入れる俊。
そんな俺らのやり取りに、クラスの皆は笑いまくり。
そしたら、いきなり亮ちゃんの声が響いた。
「決まりっ!篠崎のアドバイスで、やっと決められた。佐々木、宜しくな!!」
「はああぁ~!?」

