――ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ♪
救いのチャイムだったな。
いつもなら、地獄の退屈タイムだ。
回避出来て良かった…
舞が名残惜しそうに、俺らのクラスを出ていった。
そんな舞を見て苦笑いの智樹も、クラスを出て行く。
そして交代するように、亮ちゃんが入ってきた。
「ＨＲ始めるぞー！今日は近くなってきた体育祭について。」
「「おーっっ！」」
体育祭という言葉に、俺を含むクラスの男らのテンションが上がった。
まあ、俊はそういうの興味ないからな。
逆にダルそうだけど…。
「じゃあ、まずは体育祭実行委員を決める。ちなみに学級委員は除いてね？アンタら仕事あるから。」
アンタらって…
教師が言っちゃダメでしょ。
「亮ちゃーん、推薦ってダメー？」
ある男が亮ちゃんを呼んで、聞く。
亮ちゃんは「良いよ、良いよ～」と面倒くさそうに言う。
「じゃあ、駒塚くんが良いと思いまーす！」
「蓮は、体育の成績が学年トップでーす！！」
「蓮くん、適任ー♪」
「さんせー！」
