「つかさが俺に、カウンターに案内してくれって言ったじゃん。カウンターだったら、つかさ自身いるから。俺らは、カウンターからは出らんないし。」
だから、カウンターに??
俺の事を思って、??
「それにカウンターの外だと、今日は女ばっかりなんだよ。多分、ここ入った時に気付いたんだろうよ。な?これって愛されてるんじゃねえの??」
「俺、愛されてる?」
「きっとな。」
笑顔で言う祐次に、ずっと嫌だった気持ちが無くなった。
「さんきゅっ♪お前、良いヤツ。」
「おー、これで信用されたな。」
「え?」
「だってさ。アンタに睨まれたまんま、つかさとバイトで会ってんのって気が引けるじゃん?彼氏の見てない所でコソコソ、みたいな。」
うおおお、
コイツすげぇ良いヤツ。
曲がった事が嫌いみたいな。
「なあ、仲良くしようぜ♪俺の事、蓮で良いから。」
「おう!俺も祐次で良いよ。」
思わぬ所で、友達ができた。
バイト先について来て、良かった。

