容姿端麗6人組



「アンタ、つかさに愛されてるよ。」

「え?俺が、つかさに…?」

「ああ。つかさって、あんまり感情を表に出さないから分かりずらいんだよな。」

「始めてあった時の方がヒドかった。親友の子としか話さなかったし、笑いもしなかったから。」


つかさと出会った当初の事を、思い出しながら話す。


「じゃあ、結構よくなったんだ。まあ、何にせよ。愛されてるから、安心しな。」

「どうして、愛されてるなんて分かるんだよ。」


少し力が入って、キツい口調になった。

つかさの事を全て知ってるみたいで、イラっとしたからだ。


でも、祐次はそんな事を気にせず。


「だってお前、カウンターにいるじゃん。」


と、当たり前のように言った。


そして目の前に、カウンターで作っていた飲み物を置いた。


「アルコール入ってないから。」


と、付け足して。


頼んでもいないのに、置かれた目の前の飲み物。

恐る恐るグラスを持って、口をつける。


「美味し…」


ポロッと出た言葉。