「いってぇー。メニューで叩きやがって、痛いんだぞ……あれ。」
頭をさすりながら、言う祐次。
すると、パッと目が合った。
「つかさって、いつもバイトではあんな感じ?」
何か話さなくてはと思って、出た言葉はつかさの話だった。
はぁ…、馬鹿だ。
何でコイツとつかさの話を……
「まあ、あんな感じ…だな。」
「そっか。」
「つかさ、結構人気あるんだぜ?カウンターにいるヤツは、人気があるって印なんだ。」
「何で?」
「カウンターにいるとさ。客が独り占めしなくなるじゃん。手の届かない人、みたいな。」
「なるほど。」
「バイト入りたての頃は、いろんな所歩き回って注文聞いてたんだ。でも人気が出てくると、注文取りに行ってそのまま掴まっちゃって…。こっち来て、こっち来てってさ。うるさくなるんだよな。それの解決策が、これ。オーナーの考えなんだ。」
つかさも人気あったんだ。
まあ、つかさ美人だし…
当たり前か、

