「で、こっちがバイト仲間の祐次(ユウジ)」
「はじめましてー♪」
バイト仲間…
つかさに馴々しくしてた茶髪野郎が、挨拶した。
「それで、彼氏の蓮。」
「つかさがお世話になってます。」
つかさが紹介してくれて、挨拶をした。
でも、ちょっとイライラしてて…
無愛想だったかも。
「へー、アンタがつかさの彼氏なんだ。」
茶髪の祐次ってヤツが、俺に一歩近付いて言った。
変な笑みを浮かべて…
「私、着替えてきます。祐次、蓮をカウンターに宜しくっ」
つかさはオーナーと茶髪、祐次に言うとスタスタ奥に歩いてった。
「へぇー、カウンターねえ…。」
こいつ、何言ってんだ?
一人でブツブツ……
「こっち来な。」
オーナーも「じゃあ。」って、どこかに消えて、俺と祐次の二人っきり。
そこに、吐き捨てるようにして言った祐次の言葉がイラついた。
「中はあんまり学生とか来ないんだよね。時々、いるんだけどさ。」
「そうなんっすか。」
客への態度とは思えない、祐次の接客。
カウンターに着いて、祐次がスッとひいた椅子に座る。
「アンタの事、よく聞いてるよ。」
「は?」
カウンターの中にいつの間にかいた祐次が、俺に言った。

