容姿端麗6人組



「で、こっちがバイト仲間の祐次(ユウジ)」

「はじめましてー♪」


バイト仲間…

つかさに馴々しくしてた茶髪野郎が、挨拶した。


「それで、彼氏の蓮。」

「つかさがお世話になってます。」


つかさが紹介してくれて、挨拶をした。

でも、ちょっとイライラしてて…
無愛想だったかも。


「へー、アンタがつかさの彼氏なんだ。」


茶髪の祐次ってヤツが、俺に一歩近付いて言った。

変な笑みを浮かべて…


「私、着替えてきます。祐次、蓮をカウンターに宜しくっ」


つかさはオーナーと茶髪、祐次に言うとスタスタ奥に歩いてった。


「へぇー、カウンターねえ…。」

こいつ、何言ってんだ?

一人でブツブツ……


「こっち来な。」


オーナーも「じゃあ。」って、どこかに消えて、俺と祐次の二人っきり。

そこに、吐き捨てるようにして言った祐次の言葉がイラついた。


「中はあんまり学生とか来ないんだよね。時々、いるんだけどさ。」

「そうなんっすか。」


客への態度とは思えない、祐次の接客。

カウンターに着いて、祐次がスッとひいた椅子に座る。


「アンタの事、よく聞いてるよ。」

「は?」


カウンターの中にいつの間にかいた祐次が、俺に言った。