「舞。それで、どうしたの?」
怜が心配そうに言う。
「れぇ~い~」
舞は、その言葉を待ってましたと言うように、目をキラキラさせた。
そして、怜に勢いよく抱き付いた。
「ど、どうしたの!?」
「ゔぅ~、、先輩がね?先輩がぁ…」
怜、動揺しすぎでしょ。
舞は舞で、半泣き状態だし…
てか、早く事情を話してほしいんだけど…
焦れったいったら、ありゃしない。
「で、何があったの?焦れったくて、仕方ないんだけど…」
「つかさ、ヒドいぃ」
「早くー!!!」
「わかったよぅ、話すから…」
「で、ほら。話してみなさい?」
「うん。あのね…、先輩が…。彼女できたっぽいの……」
たく…、そんなに好きだったなら、告白すれば良かったのに。
「うわぁー、それはショックだわ…。」
蓮がカタンッと、屋上のフェンスに寄り掛かりながら言う。
蓮も同情しちゃうんだから。
甘いな…

