「ふあぁ……、おはお~」
怜があくびをしながら、教室に入ってきた。
遅刻ギリギリ。
「おはよ♪」
「あ、つーちゃん♪朝から仲良しだね、お二人で~」
蓮と私を見て、怜はニコニコしながら言ってくる。
仲良く見えるのかな?
「つかさぁー、聞いて!聞いて!」
「うおっ、舞!?どうしたの。」
舞がいきなり教室へ入ってきた。
そして、抱き付いてきた。
ちょっと半泣き?
「どうしたの?」
「うわぁー、先輩が…先輩が~」
「待て、待て!舞。HRが終わったら、ゆっくり聞こう。だから、ちょい待ちな。」
「ううぅ~、分かった。」
舞が沈んだ様子で、手をヒラヒラ振って教室を出ていった。
――キーンコーンカーンコーン♪
チャイムが鳴った。
それと、一緒に亮ちゃんが入ってくる。
舞、どうしたんかな。
先輩、先輩。
言ってたけど…
先輩ってきっと、あの人の事だよね。

