「そうなんだよ~」
「マジかよ…、つかさ。」
はぁ……
デタラメな事を吹き込まれて。
「違うっつうの。」
「蓮、違うってよ?」
「違くねえよ…、本当に電話で……」
――ガラガラガラッッ
教室に入りながら、話す私達。
席に着いたら、俊から質問の嵐。
「で、本当の所はどうなんだよ。」
「だから、さっきから言ってんでしょ。浮気じゃないんだって…」
「じゃあ、その…聖夜さん?は、誰?」
「知り合い。」
「知り合いって…。それじゃ、疑わしいな。」
「はぁ……。聖夜さんは、バイト先のオーナー。」
「は?バ、バイト……って。」
そうだよ?
さっきのも、バイトの電話だし…
「はあ…、人騒がせな…。だってよ、蓮。」
「何だよ…、ビックリしたぁ。」
「勝手に蓮が、誤解したんでしょ?私が話そうとしてたのに、浮気だ。浮気だ。って、騒ぐから……」

