「だから、……」
「今の会話、何?伝えたいって?どういう意味ー!!」
「話を最後まで聞けっての!!!」
「う……、はい。」
蓮のヤツ。
本当に人の話を聞かないんだから。
校門を通って、下駄箱で靴を履き替えながら話している。
「おっ!つかさ、蓮。はよっ♪」
ん?
後ろを振り返ると、居たのは…
俊。
「おはよう~」
「なあ、なあ。聞いてくれよ、俊~。」
蓮が俊に駆け寄って言った。
私の「おはよう」なんか書き消された。
「何だよ、朝っぱらから~」
「聞いてくれよっ。つかさが、つかさがぁー」
「さっさと言えよ。」
つかさ、つかさ。
うるさいなぁ……
人の話も聞かないで…
教室まで歩いている間、蓮が俊に話をしている。
多分、私の浮気…じゃないんだけど。
その事を話しているんだろうな。
デタラメに……
てか、絶対その事だろ…
「つかさが浮気した~!?」
俊が階段で、いきなり叫んだ。

