容姿端麗6人組



「だから、……」

「今の会話、何?伝えたいって?どういう意味ー!!」

「話を最後まで聞けっての!!!」

「う……、はい。」


蓮のヤツ。
本当に人の話を聞かないんだから。


校門を通って、下駄箱で靴を履き替えながら話している。


「おっ!つかさ、蓮。はよっ♪」


ん?
後ろを振り返ると、居たのは…

俊。


「おはよう~」

「なあ、なあ。聞いてくれよ、俊~。」


蓮が俊に駆け寄って言った。


私の「おはよう」なんか書き消された。


「何だよ、朝っぱらから~」

「聞いてくれよっ。つかさが、つかさがぁー」

「さっさと言えよ。」


つかさ、つかさ。
うるさいなぁ……

人の話も聞かないで…


教室まで歩いている間、蓮が俊に話をしている。

多分、私の浮気…じゃないんだけど。


その事を話しているんだろうな。
デタラメに……

てか、絶対その事だろ…


「つかさが浮気した~!?」


俊が階段で、いきなり叫んだ。