え?そっから?
遅刻してないって、断言しちゃってるよ。
「お前にはチャイムが、聞こえてなかったのかっ」
「えっ、鳴ってたの??」
怜が驚いて亮ちゃんに聞く。
すると亮ちゃんは一度だけ、ゆっくりと頷く。
確認の為、俺らの方にも聞く。
俺、つかさ、俊
三人とも頷いた。
「ぎょえええ~、鳴ってたの?」
ぎょえええ~
って、どんな驚き方だよ。
「あんたは、完璧なる遅刻。」
つかさがほほ笑みながら、怜に言った。
それで怜は、少し落ち込み出した。
「佐々木ー!!」
遂に亮ちゃんの怒りが、ターゲットを変えた。
それは、つかさ。
「亮ちゃん。そんなに大声で呼ばなくても、聞こえてるよ??」
「そうじゃなくてっ。俺がココで怒ってるのを知ってて、話し続けてただろう。」
え?マジ??
知ってたんかい!!
まあ、つかさらしいけども…
「知ってたよ?目、合ったもんね。でも、別にいっかなあ~なんて思いながら話してた。」
つかさは怒られているにも関わらず、余裕の表情で話している。

