「運動神経がいいのか、悪いのか分かんないよ……。何で球技が出来ないの?」
「そんな事、私に聞かないでぇ~」
「ああ~、わかった!!トロイのか…、天然だし?」
「つーちゃん、ヒドいっ!!」
机からバタンッと起き上がった。
「そう?本当の事…」
「ぶぅー……」
怜は諦めたのか、ふてくされたように頬を膨らまして教卓の方を向いた。
「きゃっ!!」
すると、ビックリ!!
目の前には…
亮ちゃんが腰に手を当てて、怜を見ている。
「お前ら、いい加減にしろよ~!」
「"お前ら"って事は…、私だけじゃない!!ほら、皆もだよ。」
「勝手に人を巻き込むなっ」
すかさず、つかさが言う。
「笹山~!お前に一番、怒ってるんだよっ!!」
「えぇ~、嘘だ~」
「お前は遅刻の上、いつまでも喋り続けやがってー」
「亮ちゃん、違うよ!皆も話てたもん。」
「そういう問題じゃなーい!!」
「でも、遅刻してないよ?」

