――キーンコーンカーンコーン♪
あ、チャイム。
「おーい、席に着けー!チャイム鳴ってんだろう?」
おお、亮ちゃんだ!!
久々に顔見たな~
「亮ちゃん、久しぶりぃ!」
「おっ、駒塚か。なんか焼けたなー。遊びほうけてたなんて、言わせないぞ?」
「ハハハハ」
引きつった顔で、笑ってしまった。
亮ちゃん。
いつの間にか、呼ぶようになってた。
ちなみに、蓮水先生のあだ名。
蓮水 亮一…の亮一
…で、亮ちゃん。
俺らの担任な。
「ほら、ほら。とにかく席に着け?遅刻にするぞ?」
笑顔で俺のおでこを、つついて言った。
その瞬間……
――ガラガラッ
「ハアハア…。良かったぁ、間に合って。」
間に合った。
って、間に合ってないだろ!!
さっき完全にチャイム鳴ってたし。
そんな馬鹿発言をしてるのは、まだ来てなかった……、怜だ。

