「超痛かったんだけど。角だよ、角。絶対、鞄の角に当たったって!!突き刺さったもん。」
「へー、それはおめでとう。運が良かったね♪」
「え?何それ。それだけなの?」
「うん。他にある??」
「いっぱいあると思うけど。」
「あ、ごめんね。今のしか浮かばなかったわ。」
「ひどい、ひどい。何か恨んでるでしょ。俺のこと…」
「いや、別に。何もないけど?」
その会話を聞いてたクラスの男どもが、俺を教室の端までひっぱてった。
「何だよー!俺はまだ、つかさに話が…」
「さっきから思ってたんだけどよ…。」
一輝が俺の肩に腕をかけて、言ってきた。
「つかさちゃんと仲良すぎないか??」
「え、?」
「何か、夏休み明けてから更に…。なあ??」
一輝が他のヤツに問い掛けた。
こういう場合、どうすりゃイイんだよ。
付き合ってるって、公表していいのか?
でも、これで
「何で言ったの?別れよ。」
とか言われたら最悪だし…

