容姿端麗6人組



「おい、蓮。お前ちょっと焼けてないか?まさか、海にでも…」


俺の前の席で結構仲良くなった一輝(カズキ)が、真っ先に話しかけてきた。


「行ったぜ~、超楽しかったかんな?いいだろー」


つかさと付き合えたこともあったから、少し顔がにやける。


――ドンッ


後ろから思いっきり叩かれて、バランスを崩した。

てか、誰だよ!!
俺のこと叩いたの。


今のスッゴイ痛いのだが…
ピンポイントに後頭部を。

絶対鞄とかで、叩いただろ。


そんなことを思いながら、後ろを振り返る。


「思い出話はいいから、どいてない?凄く邪魔ー」


腕組みをしながら、呆れた顔で見てくる。

つかさ、だった。


「あ、つかさ。」

「あ、じゃないわよ。私抜かして、先に教室入ったと思ったらこれだもんね。後ろにいるこっちの身にもなってよね~」


そう言って、サァーと自分の席に座った。

いやいやいや。
鞄で叩くことないでしょ。

痛かったんだからな…

そんな気持ちをこめて、つかさの席まで行く。