「拓海…。お前は、どうしたいんだよ。」

「え?」


智樹の思いがけない言葉に、聞き返した拓海くん。


「俺と林が、付き合えばそれで満足か?好き合ってない二人を、無理矢理付き合わせて…、そんなの見ててお前は嬉しいか?」

「そういう訳じゃ……」

「じゃあ、何なんだよ!!ハッキリしろよっ!」

「ハッキリって…」

「ウダウダしやがって……、もう意味分かんねえっ!!」


智樹は立ち上がって、ズカズカとホテルの方へ歩いていった。

拓海くんは、その場に座り込んだまま。


「拓海くん…、何がしたかったの?」

「え…?」


私は、拓海くんに言った。


どうして、あんな事言ったんだろう。
って、思ったから。

あんな事って、いうのは…

「どうしてフっちまったんだよ!」

っていう拓海くんの一言。