「私の…、私のせいで…。智樹くんが…グスッ」


愛菜ちゃんはその場に膝まずいて、泣き出した。


「愛菜、どういう事だよ。」

「拓海…ん゙、グスッ」


拓海くんは愛菜ちゃんに近寄って、顔を覗き込んだ。


「私が…智樹くんから離れて、迷子になったりしたから…。」

「離れたって…、どうして?」

「ッッ、拓海がいけないんだよ!!何で…何で、智樹くんに変な事言ったの!?」


愛菜ちゃんはいきなり大声を出して、拓海くんを睨み付けた。


「は?何言って…」

「私に優しくしなくちゃ、殺すとか変な事言ったんでしょ??」

「あっ//////…それは。」

「もう知らない!拓海なんて大っ嫌い!!」


愛菜ちゃんは立ち上がって、ホテルに向かって走った。


翠ちゃんが慌てて、追いかける。

その後を、拓海くんが続いて走っていった。