「あの男子に囲まれてた所にいるよりかは、全然良かった…かな?クスッ」


言い終わった後に見せた初めての笑顔。

俺の心は一気に奪われた。


「わ、笑っ…た?」

「笑った…よな?」


俊と二人で顔を見合わせた。


「お前って…笑うんだな……」


そう言ったのは、俊だった。


「何それ!失礼にも程があるんだけど……」


つかさちゃんの印象が一気に変わった。

ただ無表情でクールな子だと思ってた。

でも、ちゃんと笑う。
可愛い笑顔で……/////


「まず、自己紹介でもしようか。まだ20分もあるし。」


俺らの事を、まだ知ってもらってないしな。


「じゃあ、俺から。俺は、駒塚 蓮。蓮でいいよ!見た目はチャラいかもだけど、こう見えても優しいよ?」

「そこ、自分で言うんだ。」

「だって、誤解されてたら困るし。でも、つかさちゃんにつっこまれるなんて…。」

「どういう意味よ。」


内容は、特にないけど…
些細な会話が、凄く嬉しい。

本当に仲良くなれて、良かった。






「俺は、篠崎 俊。よろしく。」

「相変わらずクールだねー。まあ仲良くしてやって?俊でいいと思うよ?ね!」

「別に良いけど……」


てか、俺がほとんど話してる感じ……


「ねぇ、二人とも話そうよー!」

「私はまだ聞いてる側だから。」

「ダーメっ!話してもらいましょうか。」