「つかさに何かあったんだろ。って蓮に聞かれた時、私は何も言えなかった。幼馴染みなのにって思いますよね……。」
「………。」
「つかさは絶対に、親の事を話してくれなかったから。親の事以前に、つかさ自身の事を話してくれなかった。何も知らないのに、胸はって幼馴染みだって言ったって…、笑っちゃいますよね。」
「そんな事っ……」
「小学校時代のつかさは、帰宅した後でも皆と遊んだ事は一度もなかったんです。」
「どうして?」
「つかさとは、学校の時以外会ったことないから。」
「え、??」
「つかさの家、誰も知らなかったんですよね。いつも車登校だったので…、、」
つーちゃん、お金持ちだからか。
毎日車なんて……、凄い。
「幼稚園の頃は、よく遊んでたんですけど。小学校に入ってからは、学校内と電話ぐらいですかね。」
舞はつーちゃんの知っている事を、できるだけ話してくれた。
でも、ほとんどは颯先輩に向けて話してた。
話の途中に質問するのも、颯先輩だけ。
他の皆は、静かに聞いてる状態。

