「じゃあ、ちょっと散歩してこようかな。」
つーちゃんは一息ついて立ち上がり、カーディガンを手にとって、サッと羽織って歩いていった。
「舞…。つかさ、何かあったんだろ?隠してないで教えろよ。」
「……」
蓮は、舞の腕を掴んで言った。
でも、舞は黙ったまま。
「舞っ!!」
蓮の顔が、だんだん強張っていった。
「ん゙……」
舞の頬には涙が流れた。
「ちょっ、おい!!」
蓮はいきなり泣き出した舞に、慌てだした。
すると、、、
「おいっ、何泣かしてんだよっ!」
急に現れた男の人。
どこかで見た事あるんだけど…
「颯(ハヤテ)先輩っ!」
蓮が舞の腕を放して、立っている男の人に体を向けた。

