「留美…どうしたの?」 「【…叶音……お願いがあるの。】」 電話腰の留美の声は、弱々しかった。 「…何?」 叶音は、ドキドキしながら聞いた。 「【…明日……××町の○○マンションまで来て。】」 「えっ?」 「【明日…待ってる。最後に話したいの。】」 留美が小さく言う。 「最後…?」 「【来てくれる?】」 叶音は、少し悩んだが“最後”と言う言葉に心が動いた。 「解ったわ。明日××町○○マンションね。」 「【ありがとう。】」