「はい、奥様。」 伊織も深々と頭を下げる。 三人は、別荘へと向かって行った。 「叶音ちゃん。今日は、もう帰してもらうわね。」 「はい。お子さんたちに宜しく。」 「えぇ、またね。」 伊織は、クリスマスイブの為早くに自宅に帰って行った。 「ふぅ…」 叶音は、ソファーに座る。 一年のこの冬休みと夏休みだけが叶音の休息の時だった。 リリリン リリリン 「はい、椿です。」 「【叶音…留美よ。】」 叶音は、びっくりした。 罠が近寄ってくる。