煌は、静かに頷いた。 それぞれの夜が明けていく。 「椿、プリント持って来ておいてくれ。」 「はい、先生。」 叶音は、プリントを持って教室を出た。 「(叶音…殺してやる!)」 留美は、ゆっくりと階段に近づく叶音を見て意を決した。 「あっ!」 叶音は、階段をヒラヒラと落ちていく一枚のプリントを取ろうとバランスを崩しかける。 「(今だ!!)」 ドンッ!! 「きゃぁぁぁっ!!」 叶音は、長い階段を転がり落ちる。 ガッ!! 「うっ!!」