「煌…今日、留美ちゃんに逢ったわ。」 煌は、話しの内容にピンときた。 「それで?」 「別れたって本当なの?」 煌は、母親の声にうんざりした。 「本当だったら“何?”」 「泣いてたわ。あんないい娘を泣かせるなんて…」 母親は、ため息をつく。 「やめなさい。子どもたちの事に親がしゃしゃり出る幕じゃない。」 父親が助けてくれた。 煌は、父親を見るとジッと自分を見つめていた。 「いいかい、煌。きっちりと話をつけてから別れなさい。いいね。」