「…許さない!」 「留美…泣くな。」 戍は、抱きしめる。 「戍…私に力をかしてくれる?」 留美は、二人を見つめて囁いた。 「あぁ…いいよ。お前のためなら。」 言って戍は、留美の額にキスした。 「戍…」 「(許さない。絶対に、お前たちを落としてやる。)」 戍は、留美を抱きしめながら叶音と煌への復讐を誓った。 「叶音…」 呼ばれて振り向いた。 あいつが居た。 「叶音…ずいぶん楽しそうだな?」 「…いえ、別に。」 叶音は、夕食の食器を片付けながら答えた。