「大丈夫、じゃあね。」 煌とのすれ違いざまに 「留美に言われただろう?“叶音がどうなっても知らないから”…ってな。」 と戍は、言って保健室を出て行った。 「叶音…“何が”あった?」 「ちょっと…男子に絡まれたの。戍くんが助けてくれたの、本当よ。」 叶音は、優しく言った。 煌は、叶音の制服のボタンが取れかかっているのと首筋のキスマークがついていた。 「…そうか。叶音…話を聞いてくれ。」 叶音は、煌を見つめる。 「留美とは、別れたよ。」