煌は、焦っていた。 「何処で見たんだ!」 「戍が叶音を抱き上げてたから怪我でもしたんじゃない?」 留美は、適当な情報を煌に与える。 「留美、またな。」 「行ってらっしゃい。」 走り去る煌を留美は、にこにこ笑って見送る。 何もしないままだった 何も知りたいと思わなかった ただこの愛が続けばいいと 想っていただけ 「戍くん…寝てるの?」 起きた叶音は、戍に声をかけた。しかし…戍は、起きなかった。 「今日は、ありがとう。」