「戍!」 呼ばれて戍は、振り向いた。そこには、留美を傷つける煌がいた。 「慌ててどうした?」 素知らぬ顔で聞いた。 「叶音…叶音見なかったか?」 「いや、朝から留美と一緒だったから見てないな。」 さらりと嘘を言ってのける。 「そうか…ありがとう。」 煌は、言って走り去って行った。 「今からお前のお姫様をさらいに行くよ。」 戍は、走り去る煌の姿を見ながら言って叶音の閉じ込められている体育館倉庫へと向かった。 「あぁ…やめて……」