叶音は、素知らぬ顔で席に着いた。 「やだ、居座る気?」 「一緒に勉強なんて出来ない。」 叶音に浴びせられる言葉は、きつい。 『傷つかない』…訳ではなかったが表情に出したら『負け』だと知っている叶音は、平気なフリをし続ける。 「おい、お嬢さん。出てけよ!」 「そうだ。教室から失せろよ!」 男子たちが絡む。 叶音は、知らない・聞かないフリをキメ込んでいた。 「おい!聞いてんのかよ!」 ギリッ 「いっ…!!」 叶音に掴みかかる手を逆に“誰か”に掴まれた。