みんながそれぞれ叶音と最期の別れをしていた。 「すみません。東さんのお家は、此処ですか?」 「いらっしゃい、煌くん。叶音が待ってるよ。」 利久は、煌に優しく言った。 「…叶音っ!!」 煌は、家の中に入って棺の中の叶音と再会した。 「叶音…叶音……嘘だろう?」 迎えに来るはずだった愛しい人は、冷たく眠りに落ちていた。 「叶音…迎えに来たよ。」 「煌くん…叶音の置き土産だ。」 利久が言って可愛い赤ちゃんを抱いて煌に見せる。 「……誰の?」