「煌、お疲れ様。しばらく休みを取ってまた…コンサートツアーだ。」 「はい、色々ありがとうございました。」 煌は、ようやくウィーンの自宅に戻りホッとした。 「わぁっ!」 溜まっていた郵便物に驚いた。 「ん?」 煌は、日本からの手紙に気がついた。 「叶音…お前をもっと早く迎えに行けたら……お前との未来は、輝いてたのに。」 棺の中で安らかに眠る姪に利久は、言って泣いた。 「叶音…赦してくれ……お前を手元に置かなかった事を…。」 父・晴も棺の娘に謝った。