「私には、どうする事も出来ません。あとは、安らかに皆さんで最期を…。私は、下で待っていますから…何かあったら呼んで下さい。」 呼んだ医師は、言って居なくなった。 「お父さん…伯父さん……お願い…煌に……あの子を逢わせてあげて…そして……コレを…渡して。」 叶音は、苦しい呼吸の中なんとか言った。 「叶音…」 「お父さん…逢えて良かった。……あの子の事…宜しくね……。」 叶音は、言って瞼を閉じた。 「「叶音――――――!!」」 愛する者は、この世を去った。 希望を残して……