伯父に助けを借りてベッドに起き上がった。叶音は、出産後やはり体調が悪くなり自宅療養中…伯父の家で。 「伯父さん…あの子の父親は……」 「相模 煌…くんだろう?」 「伯父さん!?」 叶音は、驚いてびっくりした。 「解ってたよ。煌くんしか居ないだろう?」 「…その通り。伯父さん…私が居なくなったら煌に伝えて。」 叶音は、言って利久をじっと見つめる。 「解った。居場所は、解る?」 利久は、愛する姪に聞いた。叶音は、一通の便箋を渡した。 「これに全て書いてある。」