「決まったぁ―――!!」


「先生っ!!」


「さぁ…プロデビューのコンサートに行く準備をしておけ。」


 指導者は、言ってホテルに煌を残して他のコンクール関係者と出かけて行った。


「【あぁ、兄貴?】」


「どうした?電話を寄越さないで今まで何やってた?」


「【酷いな。コンクールへの練習三昧で忙しかったんだ。】」


「解った、解った。で、コンクールは?」


「【優勝した。明日からプロデビューコンサートツアーだよ。】」


「おめでとう、煌…。これで叶音ちゃんを迎えに行けるな。」