「素晴らしいっ!!」 「いい仕上がり具合だ。」 称賛の嵐。 「ありがとうございます、先生。」 「煌、一週間後にプロをかけたコンクールだ。いい仕上がり具合だし、頑張ろう。」 煌の指導者は、にっこり笑って言った。 「頑張ります。」 煌は、言ってコンクールの紙を手に取る。 ―『優勝者には、プロデビ ューを認定する。』― 「(叶音…待っててくれ……)」 煌は、叶音を想ってピアノをもう一度確認しながら弾く。 煌と叶音が二度目の別れから早くも9ヶ月が過ぎようとしていた。