「叶音…お母さんは、“悪くない”…お父さんの浮気から始まったんだよ。」 父親は、泣きながら話してくれた。 「お父さん…逢いたかった。」 叶音は、父親に抱き着いた。 父親は、抱き返した。 「叶音っ、許してくれっ!!」 晴は、娘を18年ぶりに抱きしめた。 こうして二人は、父娘として生活を始めた。 「お父さん、買い物に行って来るからね。」 叶音は、礼拝堂に居る父親に声をかけた。 「あれ…お父さん?」 叶音は、礼拝堂の中を捜して歩く。