「おいおい、利久。いつまであの娘を家においておく気だ?」


「煩い。」


 利久は、友達に冷たく言う。


「莉菜ちゃんも。黙ってたらダメだろう?」


 友達は、余計なことを言う。


「…?
(…お客さん……?)」


 叶音は、2階から話しを聞いていた。


「いいのよ。」


「ダメだよ、莉菜ちゃん!ちゃんと言わなくちゃ。」


「煩いって!!」


 利久は、男の頭を叩いた。


「莉菜ちゃん、もう一人の身体じゃないんだから…だんなの姪なんて世話してる場合じゃないよ。」