叶音は、一人2階へ上がる。 「あの…うちに何か?」 沙世は、家の周りをうろつく怪しい相手に声をかける。 「叶音、叶音は、何処だっ!!」 「あっ…あの。相模 煌さんですか?」 「そう…だけど……」 煌は、首を傾げる。 「義姉は、もう居ません。二度と逢えない遠くに行きました。」 「なんだって!!」 「あなたが来たら“伝えて”と言われました。義姉の事は、忘れてください。」 沙世は、言って家の中に入って行った。 煌は、泪が溢れた。 真実は、知るべきだったか… 知らなければ良かったのか…